ビットコインをさらに進化させた形態の仮想通貨であるDash
本来はダークコインとも呼ばれていたが、2015年に改名を行いDashと呼ばれ、取引システム自体もビットコインと同じPowシステムを採用している仮想通貨となる。
Dashはビットコインと同じ様に決済用などで活用することも可能だが、ビットコインの持つ取引をさらに進化させた特徴を持っている。
ビットコインとの違い
ビットコインとの大きな違いについては、匿名性が高い取引が行うことができること、そして取引時間が迅速であることの二つである。
匿名性が高くなる仕組みは、一対一の取引を行うのではなく、取引が成立したら一旦、プールする場所に入れ込み混ぜ合わせてしまい、それから相手先にプールした場所から順次、送金される仕組みになっているためである。つまり取引の経由する場所がプールした場所を経由して行うため、取引履歴が残らない状態になり、それがそのまま匿名性の確保に繋がっていく。
実際にAからBに送金を行った場合には、ビットコインでは取引履歴が残るため、それを解析すれば資金の流れの把握を行うことができる可能性があるが、Dashは送金を行ったら一度、プールされてしまうため、資金の流れ自体が掴めない特徴を持っている。
この方式をCOINJOIN方式と言い、複数対複数の取引形態となる独特な方式となる。
なお迅速性については、ビットコインは10分の承認作業がかかる懸念があるが、それは設計自体にその時間を設けることを決めたからである。
ただDashの場合はマスターノードという仕組みを採用していることもあり、承認者が限定していることから迅速性にも優れており、1秒程度の時間で承認されるため、取引もより早く行うことができる。
取引の拡充が見込まれ値動きも上昇
2017年2月以降の価格は上昇をし続けたことで1Dashが1,000円の単価だったのが、12月には1Dashが約80,000円を超える値動きとなっている。