イーサリアムのスマートコントラクトを監視するQuantstamp
Quantstampはスマートコントラクトのセキュリティを高めるべく、スマートコントラクトを監査する分散型証明プロトコルとして機能する。
セキュリティの強化とより透明性を高めるオートメーションの強化、コストの削減を通じて、費用対効果の高いコード監査が実行される。
プロトコルはあらゆるイーサリアムプロジェクトを検証することができ、ビットコインに比肩する取引量が増大する人気の仮想通貨の取引をより安心で安全な取引環境にすることを目指す。
スマートコントラクトの脆弱性に関する自動チェックを行うシステムを用意し、検証を行った者にQuantstampの報酬が与えられる。
Quantstampは2017年10月1日の公開で通貨単位はQSP、最大供給量は976,442,388QSPが予定されている。
監視の目的や機能
Quantstampは世界の代表的な仮想通貨となったイーサリアムのスマートコントラクトの脆弱性を発見する目的で設計された最初のセキュリティ監査プロトコルとして期待されている。
将来的に仮想通貨がより普及し、多くの業界でスマートコントラクトの導入を促進していくうえでは、スマートコントラクトが安全かつスムーズに機能するよう、低コストで万全な監視体制を誇る費用対効果の高いコード監査が不可欠となる。
Quantstampのプロトコルを利用することで、イーサリアムの全プロジェクトの検証が可能となり、イーサリアムを主流に採用することのモチベーションを高め、スマートな決済の普及促進が図れる。
従来のシステムにあるような中央管理体制は内部の攻撃に対して脆弱であり、Quantstampのような分散化された監視体制が求められる。
監査証明プロトコルは不正行為によって監査結果を操作できないよう設計もなされている。
分散型の監査ネットワーク
Quantstampは開発者と投資家、ユーザーを透明性が高くスケーラブルな監査証拠に結び付ける特殊性の高いネットワークとなる。
ネットワークを通じて、スマートコントラクトの脆弱性に関する自動チェックを実現し、問題点や不正を識別する検証者に自動的に報酬を与えることで、透明で公正、公平なスマートコントラクトを支援する。
報酬として支払われるトークンは、プラットフォームを正常に動作させ、検証者が負担したノードに計算コストの支払いに充てられるとともに、脆弱性を特定したことへの報酬をもたらす。